Aporia

ブログ移転しました。

日産という会社はよくわからん

今日はボヤキです。

www.bloomberg.co.jp

 

それはいいことやね、と流し読みしようとしたら

おいおい日産かよ、と。

 

従業員の皆様はどんな気持ちで

このニュースを見たんでしょうか。

同社は今、人員整理の真っ最中ですよねぇ。

 

www.bloomberg.co.jp


ヤフコメで日産を褒め称えている人たちは

リストラをしていることを知らないのか、

それとも忘れているのか、あるいは従業員か。

いったいどれなんでしょう。

 

NHKの報道では、より詳細に

本社や研究開発施設などの事務系の契約社員およそ800人

 と書かれています。

 

日産の有価証券報告書を見てみると

連結従業員数は136,134人(2020年3月期末)。

これとは別に、平均臨時雇用者数が17,597人。

 

グループの臨時社員のうち、ごくごく一部の

「事務作業を担当しているおよそ800人」が

正社員になれる一方で

生産現場の数千人は、首を切られました。

 

そして今年もまた、数千人が切られるわけです。

 

その結果「財務に余裕」が出た、ですって。

 

Bloombergの記者が勝手に書いたのか

日産の広報が言ったのかは知りませんが

人を切っておきながら「財務に余裕」と言う

そのワードセンスはいただけません。

 

そもそもこの手のニュースは

リストラを敢行している中、

流すべきものではありません。

 

ゴーン事件は未解決のままモヤモヤ。

日本市場を捨てているかのような車種構成。

生産現場をリストラしながらドヤ顔。

まったく不可解な会社です。

 

判断基準を押し付けないで

自分たちは会食しても大丈夫。

でも政治家やスポーツ選手は会食したらダメ。

 

この店には行っても大丈夫。

でもこの道から向こうの店は行ったらダメ。

 

シニアの趣味サークルは

みんな気を付けているから大丈夫。

でも社会人サークルはいろんな人がいるからダメ。

 

ここまでは来ても大丈夫。

でもこの標識より向こうは県外だからダメ。

 

スポーツジムは一回問題になったから大丈夫。

でも銭湯は信頼できないからダメ。

 

パチンコは誰とも喋らないから大丈夫。

でもカラオケは一人でも声を出すからダメ。

 

内科は殺菌消毒ができているから大丈夫。

でも歯医者はマスクを外すからダメ。

 

回転ずし屋は長居しないから酒飲んでも大丈夫。

でも居酒屋は長居するからダメ。

 

スーパーの買い物は

行かないと生活できないから大丈夫。

でも百貨店の買い物は不要不急だからダメ。

 

ラーメン屋は大丈夫。

でもフードコートのラーメン屋はダメ。

 

通勤で電車に乗るのは大丈夫。

でも旅行で電車に乗るのはダメ。

 

白いマスクは大丈夫。

でも黒いマスクはダメ。

 

市内から通勤している人は大丈夫。

でも市外から通勤している人はダメ。

 

あの人は在宅勤務だから大丈夫。

でもあの人は長距離運転手だからダメ。

 

あの人とは会っても大丈夫。

でもあの人はダメ。

 

感染者が1人も出てないから大丈夫。

でも1人でも出たらダメ。

 

GoToイートは大丈夫。

でもGoToトラベルはダメ。

 

マスク購入のために

ドラッグストアに並ぶのは大丈夫。

でもユニクロに並ぶのはダメ。

 

大人が会社に行くのは大丈夫。

でも子どもが学校に行くのはダメ。

 

大阪は大丈夫。

でも東京はダメ。

 

***

私は、余程の事情がない限り

会いたいと言ってきた人には会います。

行って欲しいと言われたところには行くし、

やって欲しいと言われたことはやります。

 

ただ、会いたくない人とはわざわざ会わないし

行きたくないところには行かないし

別にやらなくてもいいと思うことはやりません。

 

判断基準はしっかりと自分の中にあって

時代に合わせて更新しながら

今まで生きてきました。

 

コロナとか、なんちゃら事態宣言とか関係なく。

それが自分の中の当たり前なんです。

 

ところが。

自分の勝手のいいように作った判断基準を

押し付けようとしてくる人が

最近、急に増えています。

これが不快でたまりません。

 

「自己責任」という言葉が好きな人に限って

人に自分の判断基準を押し付ける輩が多い。

 

一から十まで人に言われな

物事を判断できんほどバカちゃいますよ、と。

 

中小企業にロゴやキャッチコピーは不要

前回は中小企業にありがちな

ブランディングプロジェクトの

失敗例を挙げてみました。

aporia.hatenablog.jp

 

補足というか、おまけの雑記です。

 

数年前に、ある有名な

ブランドマネージャーさんの

講演を聴いたのですが

面白いことを言っていました。

 

・企業ロゴ、キャッチコピー、

 サウンドロゴといったものは

 それぞれ単体で機能するものではない。

 

・「ココロも満タンに」とか

 「お、ねだん以上」という文字を見ると

 メロディや社名がすぐ思い浮かぶ。

 あるいは

 「NIVEA」というロゴだけを見て

 商品を購入する。

 そのレベルに達して初めて

 ロゴやキャッチコピーが

 購買行動に影響を与えていると言える。

 

・あなたの会社に、

 そこまでできるお金はあるか。

 チャレンジする必要はない。

 どうせ効果は出ないのだから。

 

長年、中小企業のブランディング

成功と失敗を手がけてきた人。

だからこそ言えるセリフです。

「どうせ効果は出ない」って

気持ちいいですよね笑。

 

聴いていて、巷に溢れる

「なんちゃってブランディング

に対するモヤモヤが

スカッと晴れたのを覚えています。

 

つまるところ

中小企業にとって

ロゴやキャッチコピーはあくまでも

インナーブランディングの一貫である。

そう割り切った方がいい。

ということです。

 

「今風でオシャレなロゴになったね」

この感想を社内の人からもらえるだけで

大成功なんです。

それだけでいいんです。

 

キャッチコピーはいらない。

私自身は、キャッチコピーに至っては

作る必要すらないと思っています。

どうせ10人中10人、

全員が「いいね!」と言ってくれる

キャッチコピーなんて

誰にも作れるはずがありません。

 

しょうもないことに

時間とお金をかけるくらいならば

作らない方がマシです。

 

社内で公募すると

「確かな技術で明るい未来をつくる」

みたいに、どっかで見たことあるな、

というコピーになります。

 

外部業者に頼んだとしても

よっぽど力のあるライターが

担当についてくれない限り

質の低いコピーになることが

目に見えています。

 

質の悪いコピーの例。

 

カタカナ化+無意味な句読点。

意味不明かつ日本語として

ものすごく気持ち悪いコピー。

 

例「キモチ、アタタマル、水筒。」

 「ネジの、チカラ。」

 

で、何が言いたいの?と

言いたくなるコピー。

 

例「そこに情熱はあるか?」

 「ものづくりに発明を。」

 

駄洒落コピー。

 

例「ワイヤーと言えば、ワイや!」

 「幸服を作る仕事」

 

定番化して魅力のないコピー。

 

例「日本で2番目に○○な店」

 「○○宣言」

 「あなたの求める○○がここにある」

 

作るなら、 経営者自らが作るべき。

もし、どうしても

キャッチコピーを作りたいのであれば、

経営者自らが作ることをお勧めします。

 

「この会社は、何のために存在するのか」

 

一番よく分かっているのは経営者。

一番熱く語ることができるのも経営者。

 

思いを端的に

できれば15文字以内で

自分や従業員が理解できる

簡単な言葉でまとめる。

 

これだけでいいんです。

立派なキャッチコピー(タグライン)に

なるはずです。

 

ちなみに、ずっと同じものを

使い続ける必要はありません。

時代に合わせて

言葉や表現は見直していけばいいです。

 

注意しないといけないこと。

キャッチコピーは乱造しないことです。

1つの会社に、5個も10個も

コピーは要りません。

前回も書きましたが、一貫性が失われます。

 

ただ、やはりロゴデザインやコピーを

考えるのに時間をかけるぐらいなら

 

「この会社は、何のために存在するのか」

 

という、根本の部分を

改めて考える時間に充てるべきだろうと

私は思います。

 

そちらの方が、今後の会社のため、

従業員のためになるんじゃないか。

私はそう考えています。

 

中小企業でよく見るブランディングプロジェクトの失敗例

最近、久々にブランディングの案件に携わっているんですが、広告代理店が売り込んでくる「中小企業のブランディング一式」の中身はこの10年、ほとんど変わっていませんね。

社内でプロジェクトチームを編成する。意見を出し合い、チームビルディング。スローガンやロゴマークを考える。ブランドマニュアルを作る。ブランドブックを作り全従業員に配布。社内外に大々的に発表する会を催す。

プロジェクトの期間は短くて半年、長くて約1年。予算は300万円から1,000万円くらい。

ああ、もう飽きた飽きた。

進化していない、というよりは、パッケージとして成熟しているんでしょうね。どこの会社も同じようなものを持ってきます。面白くない。

 

さて今回の話題は。ブランディングとは何か、何をすればいいのかは、いろんな書籍やサイトで語られているのでここでは置いておきましょう。

視点を変えて、中小企業でよく見るブランディングプロジェクトの失敗を考えてみます。

 

1. 根本に手が付けられていない。

上に述べた「ブランディング一式」のパッケージの例を見て、気付くことはありませんか?

企業理念や、社訓、社是といった企業の根本に手を付けないんです。

 

何故なのか。それは恐らく、単に面倒くさいからです。コーポレートブランディングは、何かきっかけがあって始めることが多いです。周年、社長交代、本社移転。WEBサイトや会社のロゴが古臭くなってきた。競合他社が格好いいブランドを立ち上げた。等々。

トップから、経営企画室とか総務に対して、コーポレートブランディングを始めるように指示が下りてきます。「ただでさえ日常業務で手一杯なのに」と言いたくなるのをぐっとこらえるサラリーマン諸氏。

でも、本当に時間に余裕がないので「企業としての在り方を見直す」ような、本格的な、時間のかかるブランディングはしたくない。だから、パッケージを買うんです。

 

もっと言うと、ちょっと名のある広告代理店なら、素敵なプレゼン資料も作ってくれるし、社内決裁もすんなり下りるから、多少高くてもパッケージを使うんです。

ロゴを変えるだけでも、会社のビジュアルは大きく変わります。時代に合った、格好良いものになります。社内外の人から褒められるので、経営トップはそれで満足。経営企画や総務はほっと一安心。

ね。実務上はこんな感じなんです。

 

2. 全社的に統一されていない。

そんなこんなで、新しく作った会社のロゴは、おしゃれで格好いいものになりました。でも、カタログや会社案内、WEBサイトは古臭いままだったりしませんか?

年度予算に限りがあるとか、会社案内には在庫があるとか、カタログは○月が改訂時期だから、このタイミングでは更新できないとか。。

色々理由があるのはわかるんですが、統一感がないと、非常に中途半端な印象を受けます。「ここまで手が回らなかったんや。詰めが甘いなぁ」と、時にはイメージダウンに繋がります。要注意ですよ。

 

3. ターゲットに一貫性がない。

手頃感のある価格帯の商品を取り扱っている会社だったのに、いきなり今風なビジュアルに変わって、高級そうな雰囲気を出すようになった。あるいはそういうブランドを急に立ち上げた。

そんな事例、皆さん、今まで一度は見たことがあると思います。

でも、想像してみてください。例えば「すき家」で一杯1,800円の本格カレーを提供するとします。売れると思いますか?そもそも来店する客層が違うので、恐らく売れないでしょう。仮に新しいブランドの店舗を展開するにしても、そもそも、すき家のコストパフォーマンスの良さを知らない顧客に、すき家のノウハウが詰まった1,800円のカレーの価値を訴求することはできないはずです。

逆のケースもあります。例えば「Apple」が7,980円のiPhoneを発表。これは爆発的に売れるでしょう。でも、格安スマホ化がもたらすブランド価値の毀損は計り知れません。

価格競争に巻き込まれたくないとか、新たな購買層の開拓とかを本気で目指して、ブランディングに取り組む会社もあります。ただ、一朝一夕で顧客のイメージは変えられません。そして、イメージはなかなか顧客の行動に結びつきません。下手をすると、それまでのファンを逃すこともあります。

 

そんなこと、当然わかっちゃいるんです。でも、やめられないんですよね。「なんとかせなあかん」という気持ちが強いからこそ、今までとは違う路線に走ろうとしてしまうんです。難しいですね。


4. CI、VIデザインに凝り過ぎている。

ブランディングプロジェクトの立ち上げから発表会までは、一種のお祭りです。

我々は、生まれ変わるんだ!と。

でも、落ち着いてから振り返ると、目に見える成果としては、会社ロゴとカタログが新しくなって、キャッチコピーが作られただけ。こんな会社が多いのではないでしょうか(本当はもっと色々作るんですけど、見た目を超えるインパクトはほとんどないんで見逃されるんです)。

改めて考えてみましょう。「あ、このロゴが付いてる、買おうかな」「このロゴが付いてるから信頼できるわ」って思う会社ロゴってありますか?社名ではありません。あくまでもロゴですよ。

ほとんどありませんよね?

 

キャッチコピーやタグラインを消費者に覚えてもらえる企業は、ごく少数の企業です。その中で、さらに商品が選ばれるところまで成果が出るのは、さらにごく一部の超大手企業だけなんです。

広告、特にテレビCMやYouTube広告との連動がないと、なかなか直接的な効果を出すのは難しいです。

そんなお金のかかるものに中小企業がチャレンジする必要はありません。

 

最後に。

これらは、私が過去に携わったブランディングプロジェクトのまとめでもあります。いかがだったでしょうか。

もしかしたら私と同じように、耳が痛いな、という中小企業のブランディング担当者もいるかもしれません。

今、ブランディングと言って進めようとしていることは、本当にブランディングなのか?

広告代理店のセールスを鵜呑みにするのではなく、自社にとって本当に有意義な取り組みは何か。それをじっくり考えることが必要です。

反省を込めて。

 

『諦める力』(為末大著、プレジデント社)読了

為末大著『諦める力』を読みました。

2013年と少し古い本ですが、Amazon Primeで。

 

 

この人の考え方、私は大好きです。

概ね、私も同じ思考をしています。

少し長いですが、いいな、と思った文章を抜粋。

 

そもそも世の中には競争自体をゲームのように感じている人間がいる。そういう人種は勝ち負けを簡単に優劣に結びつけたりはしないものだ。勝ちに対しても負けに対してもドライなのである。その根底には「人間に優劣はないが、能力に優劣はある」という割り切りがあるのだと思う。この「人間に優劣はない」ということを信じられないかぎり、いくら能力の優劣を否定しても、幸福感は得られない。

 

私自身、競争は嫌いです。

というのも、世の中の多くの競争や

ランキングの類について

順位や勝ち負けを決める必要性を

感じないものがほとんどだからです。

 

「期末テスト学年1位」

「就職活動人気企業ランキング」

時価総額トップ100」

「若手人気俳優ベスト10」

 

どうでもいいです。

だから何なん?と思ってしまうのは

子供の時からずっと変わっていません。

 

小学校3年生の時に

私は転校を経験しているのですが

それまでは50m走でクラスで1番でした。

でも、転校先では、なんと4番。

 

その時に「負けた!悔しい!」とはならず

「あー。足の速さじゃ勝てへんな」

と、あっさり自分の能力を認められたのは

我ながら早熟だったなぁと思います。笑

 

タイトルにもある「諦める力」。

これは企業で働く上でも重要な能力です。

 

自分より、明らかに能力が劣っている

部下や後輩に仕事を任せる。

これが下手、苦手な人はかなり多いです。

全部自分でやってしまうんですよね。

 

これもある意味、諦める力です。

以前、このブログでも書きましたが

諦める、考えない力というのは

情報やストレスの多い社会を生きるコツです。

 

aporia.hatenablog.jp

 

反対に、自分より能力が上の人に

勝とうとするのも、少し考えた方がいいです。

 

本当に、その分野で勝つ必要と

その可能性はあるのか?

そこに費やす時間を

別の分野のスキルアップ

充てた方が効果的ではないか?

 

為末さんが、ハードルという

ライバルの少ない種目を選んだ考え方と

同じですね。

 

面白い本です。ぜひ。

 

2020年投資の振り返り

2020年の大納会が終わりました。

今年の反省をしてみます。

 

まず反省点として

いわゆるコロナショックで

株価が大暴落したタイミングに

上手く資金投入できたものの、

売り時を早まってしまったこと。

 

「日経225は16,500円が本来あるべき水準」

と、私は普段から言っているんですが

まさにその金額が2020年の底。

2020/3/19に付けたのが

ザラ場ベースでの最安値16,358円。

終値ベースでは16,552円でした。

 

2018年以降、ずっと高値水準だったので

原資の乏しい私にとっては

新規で銘柄を追加するのは難しいなー

早く下がらないかなー

と、キャッシュポジションを高めていたので

ここで一気に資金投入。

それは大当たりでした。

 

しかし、反省すべきはその売り時。

緊急事態宣言が明けた5月末。

日経225が22,000円を超えそうになった

タイミングで、すべて利益確定しました。

詳細は以下のとおり。

 

aporia.hatenablog.jp

 

6月にいったん21,500円まで調整が入った時は

読みは完璧!と思いましたが、

8月には23,000円台まで上がりました。

 

今考えると、夏が来て感染者数が減ることで

楽観ムードが出てくることは予測できたはず。

失敗です。

 

「株価は必ずしも実体経済を表すものではない」

 

今年何回聞いたかわからない常套句ですが

改めて、肝に銘じます。

 

良かったこともありました。

11月に日経225が24,000円を超えた時。

今までなら、ここで日和って

脱落してしまっていたところですが

トレンドに乗ってみよう!と

日経225に連動した動きをする銘柄に集中投資。

 

12月には26,500円の水準が常態化したので

そこそこ利益を出すことができました。

 

この時の気付きというか、自分なりに

今後ルール化しようかなと思ったのは

やはり好業績銘柄を選ぶことです。

 

全体的に上げ相場の時は

それまで安値をつけていた銘柄は

割安に見えてしまうのですが、

ちっともそんなことはなくて

「業績が悪い」という明確な理由があるから

株価は下がっていたわけですよ。

 

いきなり仕事の話になりますが

この辺はやっぱり企業の開示姿勢が

かなり改善されたことが

大きく影響してると思うんです。

 

前職の頃は、よくアナリストに

「御社は業績予想を保守的に見る傾向がある」

と言われる会社でしたが

IR担当としては、

それも一つの視点の提示なんです。

 

「お前の言ってる業績予想、

 鵜呑みにしたら全然違ったじゃねーか!」

と言うのは、言い訳なわけです。

アナリストを名乗るのであれば

自分の腕で分析しないといけないわけで。

 

ただ、さすがに同じ会社員として、

全く情報を与えないのは可哀想というか

フェアではないので、

「うちは保守的に見るんですよ」

という基本スタンスを、口に出さず、

結果として教えてあげているんです。

 

担当アナリストも、しっかりそこを汲んで

「通期予想を下方修正も、当社は保守的と見る」

などとしっかりレポートに書いてくれるわけです。 

いかにも自分たちの気付きのように。

 

そんな感じで、世の中のIRのレベルが上がり、

IR担当と機関投資家の信頼関係が

できあがってきたおかげで、

企業の業績予想が

ダイレクトに株価に反映されるように

なったんじゃないかな、と思います。

 

で、話を戻すと

やはり好業績銘柄は上がり方がしっかり。

業績の悪い銘柄は、

やはりトレンドに乗り切れない

動きをするんですね。

 

逆に言うと、好業績銘柄が下がった時は

相場全体として下降している、と。

 

では「好業績」とはどういう基準か?

は、来年の研究テーマにしましょう。

 

ということで2020年まとめ。

損切はだいぶ慣れてきたので

今度は利益確定のタイミングの

見極めが課題です。

 

2020年実現損益 +8.8%(株式投資のみ)

ホームラン銘柄 なし

ヒット銘柄 AGS(3648)

  買:670 売:940

アウト銘柄① ヴィレッジV(2769)

  買:1026 売:962

アウト銘柄② ミサワ(3169)

  買:743 保有中(2020/12/30終値:642)

コロナで投資スタンスが変わった件

新型コロナウイルスの大流行で

思わぬところに影響が出ています。

というのも、私の投資スタンスが変わりました。

 

報告書や財務諸表をちゃんと読んで

1-2年スパンで銘柄を選ぶ中期投資が

私の基本的なスタンスだったんですが

コロナで一変しました。

 

例えば、インバウンドを狙った

高価格帯サービスや旅行、観光などは

今後、本当に事業として成り立つかどうか怪しい。

個別銘柄の検討ではなく、

その業界自体の未来像はどうなのか。

根本を見直さないといけなくなりました。

 

個人的にも、テレワーク関連銘柄は

現在好調ですが、避けるようになりました。

なぜなら、リアルで形のある物や行動を

オンラインでシミュレーションしたり

エミュレーション(代替)したりするビジネスは

近い将来

「そもそも、これって必要なの?」という

意識の変革が起こるはずだからです。

そう思って敬遠するようになりました。

 

先日、auカブコム証券のYouTubeセミナーで

河合立憲チーフストラテジストも

お話ししていましたが

やっぱり、1年先、2年先の未来を

予測するのって、非常に難しいです。

コロナで改めて気付かされました。

 

経営企画の仕事をしていて、自社の内容や

置かれている環境を深く理解しているつもりです。

それでも、予測というのは難しいですからね。

自分が勤めていない会社の業績予想は

もっと難しいわけです。

外部環境を含めると、尚更です。

 

ということでコロナショック以降、

2週間から1ヵ月スパンの

スイング投資を練習しています。

 

2020年3月以降は

全体的に上げ相場だったこともあり

当然利益は出ているのですが

やっぱりトレンドを読み違えることも時々あり

思ったほどの利回りは出せていません。

 

でも、中期でやるよりは確実性が高いなと

コロナで痛感しましたので

もうしばらく、勉強を続けてみます。