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『諦める力』(為末大著、プレジデント社)読了

為末大著『諦める力』を読みました。

2013年と少し古い本ですが、Amazon Primeで。

 

 

この人の考え方、私は大好きです。

概ね、私も同じ思考をしています。

少し長いですが、いいな、と思った文章を抜粋。

 

そもそも世の中には競争自体をゲームのように感じている人間がいる。そういう人種は勝ち負けを簡単に優劣に結びつけたりはしないものだ。勝ちに対しても負けに対してもドライなのである。その根底には「人間に優劣はないが、能力に優劣はある」という割り切りがあるのだと思う。この「人間に優劣はない」ということを信じられないかぎり、いくら能力の優劣を否定しても、幸福感は得られない。

 

私自身、競争は嫌いです。

というのも、世の中の多くの競争や

ランキングの類について

順位や勝ち負けを決める必要性を

感じないものがほとんどだからです。

 

「期末テスト学年1位」

「就職活動人気企業ランキング」

時価総額トップ100」

「若手人気俳優ベスト10」

 

どうでもいいです。

だから何なん?と思ってしまうのは

子供の時からずっと変わっていません。

 

小学校3年生の時に

私は転校を経験しているのですが

それまでは50m走でクラスで1番でした。

でも、転校先では、なんと4番。

 

その時に「負けた!悔しい!」とはならず

「あー。足の速さじゃ勝てへんな」

と、あっさり自分の能力を認められたのは

我ながら早熟だったなぁと思います。笑

 

タイトルにもある「諦める力」。

これは企業で働く上でも重要な能力です。

 

自分より、明らかに能力が劣っている

部下や後輩に仕事を任せる。

これが下手、苦手な人はかなり多いです。

全部自分でやってしまうんですよね。

 

これもある意味、諦める力です。

以前、このブログでも書きましたが

諦める、考えない力というのは

情報やストレスの多い社会を生きるコツです。

 

aporia.hatenablog.jp

 

反対に、自分より能力が上の人に

勝とうとするのも、少し考えた方がいいです。

 

本当に、その分野で勝つ必要と

その可能性はあるのか?

そこに費やす時間を

別の分野のスキルアップ

充てた方が効果的ではないか?

 

為末さんが、ハードルという

ライバルの少ない種目を選んだ考え方と

同じですね。

 

面白い本です。ぜひ。