パナソニックの新スローガンがひどい件
近年稀に見る、エグいスローガン。
以前、巷でよく見るク○みたいなキャッチコピーを批判したことがあります。
まぁ最近ではそんなにひどいものを見かけることがなくなって、○ソキャッチコピーが大好物の私には寂しい日々だったのですが。
ついに、パナソニックさんが、
あのパナソニックさんが!
やってくれました。
幸せの、チカラに。
見た瞬間、思わず拍手しましたよ。
意味のない句読点。
意味のないカタカナ。
全く伝わらない意図。
素晴らしい。
なんでこんなコピーにしたの?
パナソニックさんは
「A Better Life, A Better World」
っていう、お世辞抜きで格好いいスローガンがあったと思うんですけどね。どうしてこうなった。ちょっと長いけど以下、引用です。
楠見グループCEOは、「A Better Life, A Better Worldは、綱領にある『社会生活の改善と向上を図り、世界文化の発展に寄与せんことを期す』と謳われているものを表現しており、松下幸之助が生涯を通して追い求め続けた『物心一如の繁栄』をわかりやすくしたものである」と前置きしながら、「だが、スローガンや綱領の意図するところをきちんと理解しないまま、お客様に寄り添うことなく、自分の目線の『Better』を、プロダクトアウト的に提供する事例も散見された。そこで、『物心一如の繁栄』によって、人生の幸福の安定に貢献するのがパナソニックの使命であることを、いつも思い起こせるように、新たなスローガンを掲げた。社員一人ひとりが、お客様一人ひとりの幸せに寄り添って欲しいという私の思いも含まれている。2030年の目指すべき姿に向けて、パナソニックグループのすべての事業会社が、お客様一人ひとりの幸せのチカラになることを誓い、お役立ちを果たしていく」と語った。
※リンク切れです。
ん?んん?
この文章だけでは深いところまではわかりませんが、これって開発工程に問題がある、もっと言うと、商品開発を担当する役員に問題があるんだと思うんですけどね。笑
スローガンのせいにするところに人を大切にする 生ぬるい 温かい社風を感じられます。
スローガンに補足が必要です。
まぁこれだけだとありがちなダメスローガンなんですが、さすがパナソニックさん。このスローガンが秀逸なのはさらに補足の文章がついていること。
変化する世界の中でも
お客様に寄り添い持続可能な
「幸せ」を生みだす
「チカラ」であり続けたい
スローガンも意味わからんがその補足も意味わからん。とりあえず「持続可能」って単語を入れたかった感が見え見えです。
もっと理解しやすいスローガンを。
そこそこ理解しやすくて、私でも知っているくらいに世の中にも浸透している(で、あろう)「A Better Life, A Better World」を捨ててまで、私のような日本人の目にも奇妙に映る「幸せの、チカラに。」というスローガンに変える必要はあったのでしょうか。
と言うか、スローガンって、10年そこそこで変えちゃっていいんですかね。世の中の変化のスピードは上がってきているのは事実ですが、だからこそ会社の目指す方向性を端的に示すスローガンは、簡単に変えてはいけないのではないでしょうか。
ま、いろんな事情があるんでしょうが、変えるなら変えるで、もっと理解しやすいものにすべきやねと、個人的には思いました。
※今回の記事はあくまでもスローガンに対する私見です。パナソニックという会社を貶しているわけではありません。むしろ私は昔からのパナファンです。だからこその批判です。そこはご了承ください。