Aporia

ブログ移転しました。

世界を変える難しさ

将来「新型コロナウイルス感染拡大」と

確実にセットで語られることになるのが

「テレワーク」でしょう。

 

働き方改革関連法」は2018年に可決され

時間外労働の上限規制とか

有給休暇の消化義務については、ちょっとずつ

対応が進んできていた印象がありますが

 

働き方改革を大きく進めるための

テレワークに対しては、どの会社も

「うちの会社じゃちょっと難しいよね」

という反応でした。

 

これが今回、半強制的にやらざるを得なくなり

急速に常態化したのはご承知のとおり。

でも、「やっぱり出社せざるを得ない」

と言ってる会社が2種類あるらしい。

ひとつは、Face to Faceが必要な業種

もうひとつは、印鑑が必要な業種

 

うーん。

これ、発想を変えないとそもそも無理でしょう。

 

そうそう!印鑑は前時代的だ!

これからは電子印鑑だ!

って思った人。

それが間違いだと言ってるんです。

 

「Face to Face」がない世界や

「印鑑」がない世界に変えないと。

「要らない」ではなく「ない」。

 

前提をなくさないといけない。

たぶん、世界は、今までにあったものを

より便利な物に置き換えて進歩してきました。

でも、その発想では、もうついていけない。

 

チャットしか使ったことのない世代に

「正式文書はEメールで送りなさい」なんて

言ったって、理解できないわけです。

 

私たちの世代は

「証拠が残らないメールはダメ。郵送しなさい」

と言われて、理解できませんでしたよね。

それと一緒。

 

もうちょっと上の世代の方々は

「郵送なんてダメ。直接伺いなさい」

なんて言われてたんでしょう。知らんけど。

 

「印鑑を押さなくて済む方法」を考えるのではなく

「印鑑をなくす方法」でもなく

そもそも、印鑑なんてものがない世界を

考えればいいんです。

 

結局、何らかの形で本人であることを

証明しないといけないのは絶対ですから

印鑑がなくなったって、何の支障もないでしょう。

 

Face to Faceも同じ。

「直接接触しなくて済む方法」を考えるのではなく

「直接接触をなくす方法」でもなく

そもそも、直接接触しない世界を

考えればいいんです。

 

これってもう、大部分が実現してるでしょ。

生活に必要な物は全て

ネットで買って、置き配頼めば

誰とも接触せずに揃うわけじゃないですか。

 

極論を詰めると

人と触れ合わなくたって、人は生きていける。

 

なのに、人は、人と触れ合いたくなる。

人と向かい合った時に見える表情

ふれた時の感触、体温

身体の内側が温かいもので満たされていく感覚。

なんてドラマチック!

 

なんの話やったっけ。

もうええわ。

とりあえず「ない世界」を考える。

そうすると「ある必要性」がはっきりする。

と、思うわけです。