田舎に移住を考えるビジネスパーソンが、お金の心配を減らすための6つの準備
コロナ禍の、怪我の功名。
リモートワークが普及したおかげで、私の周りにも、田舎に移住を考える人が増えてきました。
「実際どうなん?」と聞かれる、一番多い質問は、仕事。つまり、お金。
フルリモートOKの会社も徐々に増えてきているとはいえ、やはりまだまだ少数派。ほとんどが転職をともなう移住となるので心配だと思います。
でも、実際に田舎へのUターン転職を経験して3年半が経った私は
心の持ちようとか、生活スタイルを整えておけば、お金についてはあまり意識しなくても何とかなるんじゃないか?
と思います。
ということで、私がおすすめする(というか実践した)お金の心配を減らすための6つの準備を書いてみようと思います。
①田舎ではレアなスキルを身に付けておく
田舎は収入が少ないと思われがちです。確かに、都会と比べると平均年収は下がるのですが、それは、あくまでも平均。都会と同等かちょっとマイナスくらいの収入を得られるような仕事に就くことは、もちろん可能です。
そのためには都会では見つかりやすいが、地方では少ない人材になることが必要です。いわゆるレアキャラさんにならないといけないわけですね。
この記事を書いているまさに今、私の周囲では以下のような人材が不足していると聞きます。
※大手/中堅監査法人経験者
※一般事業会社勤務経験者
・大型トラックドライバー
・WEBマーケター
・上場企業の経理実務経験者
こういった資格や経験のある人材は、田舎でも、比較的高収入の仕事に就くことができると思います。
注意しておきたいこと。
ひとつ、注意しておきたいことがあります。
「上場企業 or 有名企業 or 大手企業出身」という肩書だけの人は高収入の転職先を見つけるのは難しい
ということです。
そもそも「上場企業 or 有名企業 or 大手企業出身」という肩書だけの人って、都会の人が想像する以上に、地方の転職市場には多いですよ。それだけでは何の売りにもならないというのが現実です。
よく言われることかもしれませんが、会社名ではなく「職業・専門分野」の名前でアピールできるようになっておく必要があると思います。
②お金を使わない暮らしに慣れておく
2つめは、お金を使わない暮らし。すなわち、節約を当たり前の生活にしておくということです。都会に暮らしていると、いろいろとお金がかかりますよね。いや、正しくはお金を使わせようとする誘惑が多いですよね。
ひとつ例を挙げてみましょう。
田舎で暮らしているとあまり使わないけど、都会ではよく使うのが電車です。電車代って結構バカにならないですよね。家族4人、一回遊びに行くだけで数千円かかったりします。
で、電車代を節約するために自転車に乗ろう!という話になったとしますよね。
この時、新品だろうと中古だろうと自転車を買おうとするのはダメです。まず、周りの人に「使ってない自転車を譲ってくれる人いないですかねぇ」と言い回るべきです。
え~、ちょっと恥ずかしいし、リサイクルショップとかメルカリで安いの買った方が早くない?
いやいや、それは間違い。節約するためにお金を使ってどうする。本末転倒です。なんですが、これ結構、都会の人は、やってしまいがちです。
節約生活の基本は「お金を使わない」こと。
節約の基本は、お金を使わないことです。月10,000円節約するのであれば、毎日の食費を削るよりも、やめても生活に大きな支障のないことを思い切ってやめてしまうほうが簡単です。
そして、人に聞く。人からもらう。
まず「人に頼る」ことを基本にすれば、あまりお金をかけずに生活できます。
ちなみに、何かを譲ってくれた人、与えてくれた人に対しては、きちんとお返しすることが大事です。別にお金を払ったり、お礼の品を買ったりする必要はなくて、何か物をもらった時におすそわけするだけで大丈夫です。それをしない人は、ただの「物乞い」ですからね。笑
③流行を追わないようになっておく
都会にいるとお金を使ってしまう理由の一つとして、流行に常に触れられる、というのがあると思います。
私も、5年くらい前に買った服を着て都会の街中を歩いていると、あ、これはもう時代遅れなのか…と気付くことがあります。そろそろ新しいのを買ったほうがいいのかな…と。
でもね。
心配しなくても、私の服装をそんなにジロジロ見る人なんていないんです。笑
あなたが流行に乗っているかなんて、誰も気にしていない。
流行は追わなくても死にません。そして、誰もあなたが、流行に敏感であることを望んでいません。流行を追わないと言うよりは人目を過度に気にしない、ということでしょうかね。自分が何者かを理解しましょう。
④「ちょっと贅沢」はもうやめる
あと、都会に行くと目立つのが、手の届くくらいの距離にある高級品。この誘惑が多いことに気付きます。数量限定、期間限定、プレミアム…最近は「贅沢○○」といった露骨なネーミングもありますね。特別感を出すことでいつもと違う購買意欲を掻き立てます。
「いつもがんばってるし今日はちょっと贅沢しちゃおうか」
なんて、まんまと引っかかって、手の届く高級品を買ってしまうんです。
「ちょっとした贅沢」で得られる物は少ない。
現実的になりましょう。「ちょっとした贅沢」で得られるものの中で、あなたの人生にプラスになるものってありますか?あまり、ないんじゃないでしょうか。
私は「自分へのご褒美」とか「ちょっとした贅沢」系の出費は、はっきり言って無駄遣いだと思います。
毎週「ちょっとした贅沢」するぐらいなら、その分を貯金しておいて年に1回、本当の贅沢をしたほうがよっぽど思い出に残ると思います。
「自分へのご褒美」も、何か大きなことを成し遂げた時、とっておきのタイミングで出す方が日々の生活の励みになると思うんですが。どうでしょうかね。
⑤暇を楽しめるようになっておく
結局、都会のいいところって、刺激があるということなんですね。
田舎の人はよく「東京は毎日どこかで祭りをやっている」と言います。田舎では年1回レベルの盛大なイベントが、都会だと毎日やっているように感じられるということです。それだけ田舎は刺激が少ないんです。
刺激のない生活に耐えられるか。
恐らく、田舎に移住しようと思う人は「毎日お祭り」の刺激はもういいや、と考えている人が多いと思います。
でも、田舎に来てしまうと、都会では簡単に味わうことができた刺激を、まったくと言っていいほど経験できなくなります。それに耐えられますか?
刺激を得ようとすると都会に出ないといけない。あるいは、非日常を体験するために旅行をしないといけない。つまりまた、お金がかかるわけです。
「天気がいいから遊びに行こう」とか「連休だしどこか旅行したいね」といつも言っている方は要注意です。
この対策としては、もう「暇に慣れておく」しかないと思います。
幸い、日本は「大型連休」と言う割に、たったの一週間しか休みがない国です笑。ずっと家でゴロゴロして居たって何も問題ない日数だと思いません?
ただ、かくいう私も、実は田舎の暇さ加減だけがちょっと辛いんですよね。自分でどんどん予定を入れて、新しいことにチャレンジして忙しくしているのは、それが理由です。
⑥永住することは考えない
最後に。
やっぱり都会の暮らしが長い人は、田舎の生活に慣れるのに多少時間がかかると思うんです。実際のところ、最後まで慣れない人もいるんです。
それなのに収入は減るなんて、地獄です。
田舎に永住しなくたっていい。お金に困ったり、生活が合わなかったりしたら、都会に戻ればいい。
それくらいの気持ちで田舎に移住した方がいいと思うんです。あ、気が付いたらずっと田舎に住み続けてたね、というくらいの感じが良いと思います。だからお勧めしたいのは、都会の人と繋がりを持っておくこと。人間関係は大事にしておいて損はないです。
おわりに。
いかがだったでしょうか。あくまでも私個人の経験・意見ですが、参考になれば幸いです。