「SDGs私募債」はもう止めないといけない。
最近「SDGs私募債」の発行・引受を
宣伝している銀行が増えています。
SDGs推進の仕事をしている身として
なんかおかしいな、と思うことが多いので
ちょっと整理してみようと思います。
金を借りるだけでSDGs推進?
某都市銀行のWEBサイトには
発行企業のメリットが
次のように記載されています。
- 資金調達と同時に国家レベルの課題解決に貢献できます。
- SDGsに対する取組み姿勢を広くアピールできます。
- 優良企業であることの証明、企業イメージの向上につながります。
ひとこと言わせてください。
嘘ばっかり。笑
金を借りるだけでSDGs推進。
そんなことできるはずがありません。
「SDGs私募債=ソーシャルボンド」ではない
某都市銀行は悪質ですね。
ソーシャルボンド、グリーンボンドと
勘違いさせるような謳い文句です。
銀行が勧誘している
「SDGs私募債」のうち
ソーシャルボンドに当てはまるものは
ほとんどない
と言っていいでしょう。
手数料を寄付しているだけですから。
しかも、その寄付金も大体、
債券発行額の0.1~0.2%。
ちょっと考えてみてください。
5,000万円の社債を発行したとしても
寄付金は5~10万円です。
このぐらいの額なら
個人でも寄付している人多いでしょう。
それを得意げに
「SDGs私募債を発行しました!」
なんて、自社サイトで
アピールしちゃってる会社も
たくさん見かけます。
銀行のみなさんに提言。
「SDGs」という流行語を使って
中小企業を騙すのはやめませんか?
今の子供たちは
きっちり見抜いていますよ。
そして中小企業のみなさんも。
うわべだけの取り組み、
短期的な出費だけでなんとかしよう
というのはやめませんか?
SDGsという言葉は
消えていくかもしれませんが
「持続可能な発展」という考え方は
必ず進化し、根付くと思います。
まずこういう本を読んで
基礎知識をつけてから始めた方が
結果、近道です。
あ、あと「コロナ私募債」も一緒。
現場に届くように
直接支援すればいいことです。
いい大人が騙されないように。
いい大人が騙さないように。