Aporia

ブログ移転しました。

嫌いな言葉

前身のブログでも書いたことがあるんですが

私が言われて一番嫌な言葉は

「世の中、そんなに甘くない」。

 

過去に言われたことが2回ある。

昔、言われたことがあるんですよね。

バイトを2つ掛け持ちしてたんですが

一方が忙しくなって

もう一つのバイトを辞める時に

その職場の先輩から。

 

お前みたいに途中で投げ出す奴は

どこに行っても、何をしても上手くいかん。

世の中、そんなに甘くないで。

 

その人とは今は全く連絡を取っていませんが

どこで何してるんでしょうかね。

「俺はプロミュージシャンになる」と

飲み会の度に豪語してたけど

全く見ないし、噂を聞いたこともない。

 

もう一つ、言われた経験は

四国にUターンを決めた時、地元の親族から。

 

都会でせっかく大きい会社に入れたんやから

もうちょっとそっちで頑張ったら?

都会が嫌で帰ってきた人に優しくするほど

世の中、甘くないよ。

 

えーと。

何を勘違いされてるのかわかりませんが

都会の生活が嫌になって

田舎に帰るわけではないですし

無理して大企業に入ったわけではないですし

そもそも、あなた

地元から一回も出たことないから

Uターンしたこともないですよね。

と。

 

この言葉は、常識のある人は使わない。

「世の中、そんなに甘くない」

という言葉って

ちょっと考えれば変だと気付きますし

自分が使ってはいけない言葉だということが

わかるはずなんですよね。

 

自分が経験したことのないことに対し

「そんなに甘くない」と言うのは

寝言レベル、妄言です。

 

プロ野球選手になりたい」という人に

「いや、あんたじゃ無理でしょ」と言う資格は

私にはありません。

 

プロ野球選手になる」という

目標に向かって努力をしている人に

「いつかは報われるよ」と言うことも

「報われない努力だってある」と言うことも

私にはできないわけです。

だって、私はプロ野球の世界を知らないから。 

 

知らない世界について

考えが甘いとか、甘くないとか

私には全く分かりません。

 

ウソをつく人は嫌い。

「世の中、そんなに甘くない」

世の中のすべて、見たこともない世界を

いかにも見たことがあるような言い方。

これって、軽い嘘つきですよ。

 

そんな言い方を平気でできる人間を

私は信用しません。

 

プランBと撤退基準を考えておく③

まさかのロングランになりました。

前回の記事では

なにか投資等の計画を立てる時には

撤退基準を明らかにしておくべき

ということを書きました。

 

そして撤退基準を設けるときに

私が大事にしていることは次の2点です。

 

①例外を作らない

②サンクコスト(埋没費用)は無視する

 

今回はこの内容について説明します。

 

そもそもどうやって撤退基準を定めるのか

という問題について。

 

下の記事は、新規事業の撤退基準について

書かれたものではありますが

非常によくまとまっていて

参考になりますので、ぜひご覧ください。

unlk.jp

※残念ながらリンク切れとなりました。

 

これを踏まえて、私の考えです。

 

①例外を作らない

 

ここで言う「例外」とは

言い換えると「温情」あるいは「猶予」。

上の記事で言うと、リクルートのやり方は

お勧めしない、ということです。

 

これはリクルートのやり方である

「事業継続していくに値するだけの覚悟を

担当者たちは持てているのか?」を確認する

という方法が間違っている

と言っているわけではありません。

 

ただ、リクルートには優秀で

熱い人材が集まっているからこそ

このやり方が通用するんです。

 

みなさんの会社の担当者は

ここまでの決意・覚悟を持って

新規事業に取り組んでいますか?

 

現実を見ましょう。


標数値に達していなければ

容赦なく撤退を決めるべきです。

担当者に熱意を求めてはいけませんし

「もうちょっと頑張ってみろ」は

単に担当者のストレスを強めるだけです。

 

投資の失敗は、経営判断のミスです。

 

担当者に温情をかけたいのであれば

その案件は一度撤退して

次にまた新しい案件があった時に

その担当者にもう一度任せるべきです。

 

②サンクコスト(埋没費用)は無視する

 

次は、サンクコスト(埋没費用)。

やめる、やめないに関わらず

回収できないコストのことです。

 

サンクコストについてはいろんな本やサイトで

散々語られていることなので

私が繰り返して言う必要はないですが

 

「そうはいっても、1千万円も使ったし…」

「後には引けないよねぇ」

 

と言う経営者の多いこと多いこと。

撤退を避けて継続してしまうと

もっと損失が広がる可能性が高いです。

 

さらに、別の案件に充てられたはずの

人、時間、費用を使ってしまうことになります。

オポチュニティコスト(機会費用)というやつです。

 

ただ、損をするくらいなら「何もしない」という

選択肢もありだと思います。

人と時間に余裕があるからといって

無理に別の案件を立ち上げても

そちらで利益が上がるかどうかはわかりません。

 

撤退するにしても

どの分野・範囲から撤退するのかを決めて

「続ける/止める」の二択にしないことも

重要な経営判断になってくる、ということです。

 

***

 

3回にわたって長々と書きました。

何かを新しく始める時には

プランBを用意しておくこと。

 

プランBとは

プランAが上手くいかなかった時にとる

次の一手」。

可能であればプランC、つまり

撤退基準もしっかり考えておくこと。

 

撤退の基準は明確にして

例外を作らない。そして温情をかけない。

担当者に温情をかけるなら

別の新しいプロジェクトを任せること。

 

撤退の際は、埋没費用は無視。

別の投資へリソースを移すこと。

ただ、別の投資案件がないのであれば

無理に動かず、何もしないという選択肢もあり。

 

以上、私は

このような考え方で戦略や設備投資を

いつも経営陣と一緒に考えています。

 

現役最前線の経営企画のアイディアです。

一つの参考例として

みなさまのお役に立てたら幸いです。

 

プランBと撤退基準を考えておく②

前回は、企画を立てるときには

プランBを考えておくことが大事で

できればプランCまで作っておいて欲しい

ということを書きました。

 

プランCは、言い換えると「撤退基準」です。

 

例えば、前回の営業所の例でいくと

営業所を出店することで

エリアの売上高が5,000万円から

3年後には1億円に増える計画でした。

 

それが、3年後、仮に7,000万円にしか

増えなかったとします。

 

「まぁ売上的には計画未達だけど

達成率7割程度と考えれば上出来だよね」

 

うーん、果たしてそうでしょうか?

営業所を出さなくても

5,000万円の売上は元々ありました。

さらに人件費は1人分増えているわけです。

 

1人当たり2,500万円の売上が

1人当たり2,300万円に減っている。

事務所固定費や経費だってかかるし

会社の管理コストだって増えているはず。

 

もし撤退基準を

「売上7,500万円未達の場合」

としていたとしたら

明らかに未達なわけですから

営業所を閉鎖して、また出張対応に戻そう

という判断ができるんです。

 

撤退基準がないと、もしかしたら

「もう一人担当者を増やせば1億円できます!」

と、言ってくるかもしれません。

 

計算は省略しますが、増員すると

仮に売上が1億円にいったとしても

ペイライン(収支トントン)に乗せること自体が

難しくなるでしょうね。

 

どうでしょう。

みなさんの会社でも、こういう判断ありませんか?

 

未達の原因は、人が足りないからだ、とか

ちょっと今は市況が良くない、とか

だから人を増やそう!もうちょっと頑張ろう!と。

 

その結果、傷口を広げてしまっていませんか?

 

私が撤退基準を定める時に

大事にしていることは次の2つです。

 

①例外を作らない

②サンクコスト(埋没費用)は無視する

 

また長くなってきたので次回に続きます。

 

プランBと撤退基準を考えておく①

会社で計画書や企画書を読んでいると

大体がバラ色の計画で

プランBや撤退基準がないことが大半です。

 

プランBとは、簡単に言うと

「次の手」とか「第2案」のこと。

 

例えば、営業事務所を新設する企画。

 

商圏には既存顧客が年5千万円、

潜在市場が年5千万円あることは調査済。

当初は近隣の営業所からの異動により

2名体制でスタートする。

事務所の家賃は年間150万円かかるが

現状は出張対応しているエリアなので

年30万円の旅費交通費削減、

年20万円の横持運賃削減にもなる。

3年後には3名体制に拡大し

年商1億円を計画している。

 

こういう企画書は

皆さんの会社でも多いんじゃないでしょうか。

 

ま、経営企画に相談なく

重要会議でこういう案件が

担当部署から上がるということは

すでに経営層の同意を得ており

決定されることが既定路線なのですが

 

経営企画担当としてはもう少し

釘を打っておかねばならないわけです。

釘を打つとは、すなわち

プランBを考えてもらう、ということです。

 

企画書を読むと

起案者の都合よく作り上げられた条件が

いくつもあることに気付きます。

 

・既存顧客が年5千万円

額はキープなのか?

拡大・停滞・縮小、どの傾向にあるか?

競合に取られそうな得意先はないか?

 

・潜在市場が年5千万円ある

本当か?あったとして全部取れるのか?

競合は進出してこないのか?

 

・異動により2名体制でスタート

すんなり転勤に応じてくれるか?

単身赴任や期限付きにならないか?

待遇を上げる必要はないか?

 

・事務所の家賃は年間150万円

家賃以外のコストを考慮しているか?

開設コストはいくら?従業員はどこに住む?

 

・3年後には3名体制

もう1人は現地採用か?

どのタイミングで採用するのか?

 

結局、企画書なんてものは

作成者の意図どおり、つまり

上手くいくことを前提に書かれているわけで

全てその通りになるのであれば

業績不振の企業なんて世の中に存在しない

ということになりますよね。

 

キャッシュや人材に余裕のある会社なら

失敗を次に活かせばいいのですが

経営にはスピードが重要になっていることは

みなさんご承知のとおり。

 

失敗してから次の策を練っていては

時代に取り残されてしまいます。

 

何か新しいことを始める際には

プランBを考えておくことをお勧めします。

個人的には、できればプランCまで

用意しておくといいと思います。

つまり

 

A:条件どおり、うまくいった

B:条件の一部が変わったけど対処可能

C:条件の大半が変わってしまった

 

これら3つのケースを想定しておけば

どういうリスクが想定されるのか

洗い出しやすくなりますし

読んだ人も判断やアドバイス

しやすくなると思います。

 

ついでに言うと、この3つを想定しておくと

大半の企画がプランBに収束するもんです。

「完全に想定通りには進まなかったけど

軌道修正できて、まぁまぁうまくいったね」と。

それで万々歳です。

 

個人的にぜひ考えておきたいのが

「プランC」です。

これは言い換えると「撤退基準」。

中止するかどうか考える、ということです。

 

長くなってきたので、次回に続きます。

 

諦める、考えない

前回の続きです。

 

aporia.hatenablog.jp

 

「周りと自分を比べない」ためには

次の3つが大事だと思います。

 

①自分が良いと思ったことは、やる

②自分が悪いと思ったことは、やらない

③自分はどうでもいい、あるいは

 自分ではどうにもならないことは

 他人に委ねる

 

特に、③が重要だと考えます。

 

例えば

私は夫婦別姓制度に賛同しています。

 

でも、私自身は積極的には動いていません。

というのも、私は結婚した時に

妻が私の姓に変わることを受け入れてくれたため

自分の生活にとっては

何も不都合がなかったからです。

 

ただ、妻が印鑑や通帳、

免許証やら保険証やらパスポートやら

いろんなものを切り替えるのを手伝っているうちに

面倒くさいなー!と。

 

そう思ったことがきっかけで

夫婦別姓について調べてみると

もっと経済的、精神的な不利益を被っている人が

世の中にはたくさんいて

法改正に向けて活動していることを知り

「別に、戸籍上の別姓が認められてもいいよな」

と思い、活動への賛同に至ったわけです。

 

note.com

 

夫婦別姓に反対している人も多いですが

それが自分にとって、どれほど迷惑なことなのか

ちゃんと考えたことがあるでしょうか?

 

自分にとって迷惑でないのであれば

迷惑がっている人のことを考えてあげる。

 とても簡単なことですので

私はそうしているだけです。

 

一例として夫婦別姓を挙げましたが

こういった…

 

思い通りにしたいと思っているけど

本当は自分にとって大した問題ではないこと

 

って、身の周りに

たくさんあると思いませんか。

 

他の人が作った資料の

この部分の言い回しが気に入らない、とか

こちらが挨拶しているのに

あいつだけ返してくれない、とか

あの上司はいつも自分の意見にだけ

反対してくる、とか。

 

別にいいか。

どっちでもいいよね。

そういう人もたまにはいるよね。

 

そう思って流せる程度のことは

やりたい人に、やりたいようにやってもらう。

そっちの方が健康的じゃないですか?

 

あと、自分ではどうにもならないこと

努力したってできないことって

結構ありますよね。

 

会社の社長や総理大臣を選ぶことはできないし

コロナウイルスはやっつけられません。

 

基本的に、専門家とか

それを決める立場にある人たちに

お任せするしかないことってたくさんあります。

 

「どうでもいいことは、他人に委ねる」

「自分ではどうにもならないことは

 専門の人に任せる」

 

これがおすすめです。

だって、どうにもならないんですもん。

 

諦める。考えない。

 

というのも

情報化社会をのほほんと生きるコツかも。

 

…と偉そうに言っている私のことも

「こういうこと言う人もいるよね」

と、かるーく流していただけると

ストレスも溜まらず

精神衛生上良いのではないかと思います。うふ。

 

周りと比べない

前回の話を書いてから。

自分が、人と違うな、と思ったことの一つに

「周りと自分を比べない」というのがあります。

 

これ、「生き方のコツ」みたいなことを書いた

本やネット記事でよく見かけますが

意識してそうなったわけではありません。

 

言い方を変えると

「他人の意見に左右されるのが嫌だから」

そういう生き方をしてきたわけで

 

悪く言えば「自分勝手で意固地」で

良く言えば「周りと比べない」んです。

 

コロナ禍では、この考え方が

たぶんプラスに働いていると思います。

「自粛していない人がまき散らしているんだ!

 こっちは我慢してるのに!」

みたいな考え方がないもんですから。

 

夜の街に遊びに行きたい人は行けばいいし

旅行したい人はすればいいと思う。

でも、田舎でまき散らすのだけは止めてね。

っていうだけ。

それ以上でもそれ以下でもないです。

あんまりストレスは溜まりません。

 

私なりに「周りと自分を比べない」を

ちょっと整理して考えてみました。

 

①自分が良いと思ったことは、やる

②自分が悪いと思ったことは、やらない

③自分はどうでもいい、あるいは

 自分ではどうにもならないことは

 他人に委ねる

 

このうち、③ができていない人が多い。

だから窮屈なんじゃないかと。

 

本当はどうでもいいことに対しても

自分の思い通りにしようとしたり

思い通りになって欲しいと願ったりするから

ストレスが溜まるんじゃないでしょうか。

 

次回はもうちょっと

ここを突っ込んで考えてみたいと思います。

 

体調のはなし

ちょっと間が空いてしまいました。

変わらず元気にやっています。

 

先日、会社の先輩が倒れまして。

体調不良と疲れからくるもので

脳や心臓などには

不具合は見つからなかったみたいなので

ほっとひと安心したのですが

 

自分も40歳を目前にして

そろそろ体調について

気にしないといけないのかなぁと。

 

でも、Uターン転職してから

休日は年間30日ほど減った(!)のですが

すこぶる体調はいいです。

 

ほぼ毎日、家族そろって夕食が取れ

22時台には床に就くことができるようになり

規則正しい生活ができるようになったことが

関係してるんでしょうかね。

 

肉体的・精神的な疲れは

もちろん日々少しずつ溜まっていくので

休日はゆっくり休んだり

大好きなお酒を飲んだり

子供といっぱい遊んだりして

リフレッシュしています。

 

前よりもずっと元気に、毎日生活できています。

コロナ禍の中においても、です。

 

でも、周りの人の話を聞くと

どうやらそういう人ばかりではないみたい。

よく、羨ましがられます。

 

これは一種の特技なんでしょうかね。

メンタルというか、考え方というか

疲れやストレスとの向き合い方が

他の人と違うんでしょうか。

もう少し、自己分析してみたいと思います。