大学や大学院で学ぶことについての雑感
日本経済新聞の「経済教室」面に
掲載されている「やさしい経済学」欄。
毎回すごく楽しみにしています。
で、今(2022年6月)連載されているのが
わが母校、大阪市立大学大学院の
(こないだ大阪公立大学になりましたが)
経済学研究科の准教授、
黒田雄太先生が執筆されている
「教育が社会に与える影響」。
これがすごく面白いです。
黒田先生は、一般人が(先生も?)
気になる、教育と経済(つまりお金、所得)の
関係性を、アカデミックなデータを用いて
研究されているようで、興味深いです。
残念ながら、市販されるような書籍は
黒田先生はまだ出版されていないようです。
出たら真っ先に読みたいですね。
日経さん、お願いします。
この連載の詳しい内容は
日経新聞を読んでいただくとして。
文系・院卒の私が、子どもに伝えられること。
なんかね、最近の風潮が本当に嫌で。
「文系=金にならない」
みたいな言い方をされているわけです。
しかもそれが院卒なら尚更で
何の役にも立たねえ社会のゴミ
みたいな言われ方をするんですよ。
(現にされたこともあります。fxxk。)
実際、金にはならんかもしれん。
そうかもしれんのだけれど
私自身、文系出身、
しかも文学部という
「ド」文系出身なんですけれども
40歳を迎えようとしている今
一応、一生懸命働いて
家族を養えるくらいの稼ぎを
得ることができているわけで
そういう自分が
小さい声を上げるのも大事なのかもな
と思い、記事を書く次第です。
大学・大学院で学んだこと、とは。
まぁ正直言って
大学の4年間はずっと遊んでました。
一応ちゃんと単位は取ったし
「あの先生の授業は楽」
みたいな情報に流されることなく
自分の学びたいこと、
興味のある授業を学びましたが
それは10あるうちの3ぐらいで
5がサークル、2がアルバイト。
そんな感じでした。
そこで私が学んだのは
「世の中、いろんな人がいる」
ということ。
おいおい、受験勉強頑張って、
6年間、安くない授業料払って、それ?
と言われるかもしれませんが
「世の中、いろんな人がいる」
ということを知れたから
いま、自分は社会の中で
うまく生きていられるわけで
それは自信をもって言うことができます。
本で学ぶより、経験。
寺山修司さんの名著の
タイトルをパクるわけではありませんが
私は町に出て、よかったなぁ、と。
町、というのは
単に都会、街ということではなく
大学や大学院、
アカデミックな世界の中でも
広く実体験として
いろんなものを見て
いろんな人と出会い、話して
よかったな、と思うわけです。
若い時にそういう経験ができたこと。
これは金では買えません。
ほんで、文系の私が語れることとは。
私が長年、特訓をしてきたのは
自分の思っていることを
自分の言葉で、人に伝えること。
人の言っていることを
本やネットからちょっと拝借して
ペタッとするのもいいですが
やっぱり、自分の感情は
自分の言葉で語った方が
本当に言いたいことが言えるし
相手にも伝わっていると思います。
どっかで聞いたことある言い回しとか
名言じみた言葉って、
その辺のオッサンが語っても全然響きません。
言葉の力を、子どもたちに伝えることができる。
親としては
これができるだけでいいのかな
と思うわけです。
若い時に学ぶことの大切さと
学んだ感動を、他人に、
自分の言葉で伝えることができる。
それだけで学ぶ意味があるってことです。
今日は飲みながら書きましたので
いつもと違う感じになりましたね。
失礼しました。