経済的な利用価値を考えながら物を買う
上の前回の記事にも書いたんですが
洋服のサブスクリプションについて
軽く批判をすると、知人から
「いい服をたくさん着たという価値は残る」
という意見をもらうことがあります。
確かにその通りです。
「価値」というよりは「思い出」と
言った方がいいでしょうね。
ただ、私としては、そこでちょっと
財務会計的な考え方をしてみたらどうか
と、提案したいわけなんです。
人は大体「資産」と聞くと
現金や預金などの流動資産か
家や土地、車などの固定資産を想像します。
今回の例で言うと、知人は
「いい服をたくさん着たという価値」を
無形資産として考えているんでしょう。
ここで「資産」とは何かをおさらいしておくと
①貨幣を尺度して合理的に評価できて
②将来的に所有者に収益をもたらす
ものです。
会社ではなく人で考えると
旅行したり、美味しいもの食べたり。
こういう人生経験は、将来的に
他人の会話や、仕事で役に立ったり
「また行きたい!頑張ろう!」という
原動力になったりするので
「資産」として捉えられるわけです。
さーて。
洋服のサブスクはどうでしょう。
たくさん服を着た経験。
それによって得られる経済的価値とは。
「こういう服は自分に似合う/似合わない」
という、判断基準を培うことはできるでしょう。
でも、月2,800円の洋服サブスクを
例えば1年継続した場合、年33,600円。
私が言いたいのは、33,600円分、
1年間の「自己所有資産としての服」と
「服を着たという経験」のどちらが
将来的、経済的な利用価値が高いのか
考えてみてはどうですか、ということです。
1着1万円の服を3着買うな。私なら。