Aporia

ブログ移転しました。

経済的な利用価値を考えながら物を買う

aporia.hatenablog.jp

 

上の前回の記事にも書いたんですが

洋服のサブスクリプションについて

軽く批判をすると、知人から

「いい服をたくさん着たという価値は残る」

という意見をもらうことがあります。

 

確かにその通りです。

「価値」というよりは「思い出」と

言った方がいいでしょうね。

 

ただ、私としては、そこでちょっと

財務会計的な考え方をしてみたらどうか

と、提案したいわけなんです。

 

人は大体「資産」と聞くと

現金や預金などの流動資産

家や土地、車などの固定資産を想像します。

 

今回の例で言うと、知人は

「いい服をたくさん着たという価値」を

無形資産として考えているんでしょう。

 

ここで「資産」とは何かをおさらいしておくと

①貨幣を尺度して合理的に評価できて

②将来的に所有者に収益をもたらす

ものです。

 

会社ではなく人で考えると

旅行したり、美味しいもの食べたり。

こういう人生経験は、将来的に

他人の会話や、仕事で役に立ったり

「また行きたい!頑張ろう!」という

原動力になったりするので

「資産」として捉えられるわけです。

 

さーて。

洋服のサブスクはどうでしょう。

たくさん服を着た経験。

それによって得られる経済的価値とは。

 

「こういう服は自分に似合う/似合わない」

という、判断基準を培うことはできるでしょう。

 

でも、月2,800円の洋服サブスクを

例えば1年継続した場合、年33,600円。

私が言いたいのは、33,600円分、

1年間の「自己所有資産としての服」と

「服を着たという経験」のどちらが

将来的、経済的な利用価値が高いのか

考えてみてはどうですか、ということです。

 

1着1万円の服を3着買うな。私なら。