Aporia

ブログ移転しました。

家づくりについて:相見積

今回は注文住宅の家づくりにおける

「相見積」(あいみつもり)

について書いてみます。

 

「相見積」を略して

「アイミツ」と言うこともありますね。

簡単に言うと、

複数業者から見積を出してもらって

比較すること

ですね。

以下のリンクが詳しいです。

 

career-picks.com

 

私は、相見積は取りませんでした。

実は、ハウスメーカー選びの際に

私は相見積を取りませんでした。

 

私がお金にうるさいことを知っている人には

驚かれることもあるのですが

相見積を取る意味がないな、

と思ったんです。

それはなぜでしょうか。

 

出せる(出す)金額が決まっているから。

家を買うと決めた時、何よりも先に

今後のライフプランと住宅ローン返済の

シミュレーションをしました。

 

そして「総額○百万円」という予算を

最初に固めてしまいました。

それ以下でも、それ以上でもなく、

その金額で買う、と決めたんです。

 

出す金額が決まってるから

「あっちの方が○円安い」

という判断にはなりません。

 

絶対に必要な仕様が決まっているから。

そして、モデルハウス等に行く前に

家族で事前にしっかり予習と相談をして

 

・絶対に実現したいこと

・どちらかと言えば実現したいこと

 

を、決めてしまいました。

 

そうすれば、営業担当者が

「うちはこんなところが売りです!」

「こんな設備が標準で付きます!」

「こんな耐震性能があります!」

などとセールスをしてきたり

 

時には他社のことを

「A社はこういうところに弱いですよ」

「B社はこの部分は外注なので…」

などと貶めることを言ってきても

 

「それは要りません」とか

「そこはあまり気にしません」と

はっきり意見を言えるようになります。

 

恐らくですが、

ハウスメーカー選びに悩む多くの人は

自分たちの要望をまとめ切らないまま

見学に行ったり

見積を頼んだりするから

気持ちが揺らぐんだと思います。

 

実際、我が家は数件、

モデルハウス見学に行きましたが

帰りの車の中ではいつも

その会社や、営業担当者の応対といった

雰囲気の話をしていました。

 

どの会社で、どの担当者と

家づくりをするのが一番楽しめそうか。

そういう決め方で

いいんじゃないでしょうかね。

 

余談。世の中、不要な相見積が多すぎる。

そもそも私、

相見積が嫌い

なんです。

 

もちろん、全く同じものが安く買えるなら

相見積を取る意味はあると思います。

 

でも、大半のケースにおいて

「全く同じもの」を

買うことはありません。

 

例えば、自動車保険

補償内容が全く同じだったとしても

事故時の対応は色々ですよね。

もしもの時に連絡が取りやすくて

対応が早いところなら

多少高くてもそこを選びます。

 

引っ越しとか、車検とかもそう。

安けりゃいいってもんじゃないです。

荷物を運んでもらう。

検査を通してもらう。

目的は同じかもしれませんが

求めるものはそれだけではないはず。

 

もちろん、家づくりもそうです。

同じ予算で、同じ要望を出したとしても

同じものは作れません。

 

あと、根本的な考え方として

無駄な価格競争はなくなって欲しい

と考えています。

 

相見積を取るとたまに見かけるのが

「競合の会社さん、いくらでした?

 金額によってはうちも頑張りますが…」

と言ってくる営業担当者。

 

あのね、あなたが出した金額以上の

値引ができるのなら

最初からその金額を出してきなさい

と。

 

ただ、私は

取引先と慣れ合いになるのも

大嫌いなので、何回かに一回は必ず、

本気の相見積を取ることにしています。

その時は、

 

今回は本気で相見積を取ります。

一発勝負でいきますので

最良の提案を出してください。

 

と言うようにしています。

そうすれば、

付き合いを続けたいと思ってくれる

取引先以外は、淘汰されます。

 

こうやって無駄な相見積をなくすだけで

日本企業の生産性の低さは

結構改善されると思うんですけどね。

見積は、1円も利益を生みませんよ。

 

最初から本気を出して、無駄をなくす

余談がつい熱くなってしまいました。

 

家づくりに話を戻すと

ハウスメーカー選びも大事ですが

本番は、契約をしてからなのです。

 

だから、ずるずると長引かないように

うちは期限を約3か月としました。

それまでにどこで建てるか決めよう、と。

 

そして期限が来たタイミングで

候補に残っていたのは2社。

 

そのうち

担当営業さんの印象が良かった

ハウスメーカーに対して

 

相見積は取らないので

ベストのご提案をお願いします。

もし合わなさそうなら

別の会社に頼むことにします。

 

と、はっきりと伝えました。

 

営業担当者からすると

もしかしたらライバルと戦うよりも

自分と戦う方が

大変なのかもしれませんね。

でも、少なくとも

無益な価格勝負はなくなります。

そっちの方が、私は好みです。

 

で、結果的にどうだったか。

正直なところ

プランの内容はどっちでもよくて、

こちらの要望をすべて織り込んで

期日通りに見積を出してくれるかを

見ていました。

 

きちんとやってくれたので

約束通り、即契約しました。

 

仕様は結構変わってしまいましたが

ほぼ完成した今も、

もちろん、後悔していません。

むしろ、そのハウスメーカーの良さが

よく出ていて、満足度は高いです。

 

最後に。

「相見積は要らない」というのは

あくまでも個人的な意見です。

 

ただ、言えるのは…

 

何社から見積を取っても、最終的には

1社としか契約はできません。

 

そして、契約してからが本番です。

 

ならば、相見積にかける労力は

本当にお互いにとって必要なのか?

 

その辺を考えてみてはいかがでしょうか。

 

なんだか今回は仕事の話と

ごっちゃになってしまいましたね。笑

何らかの参考になれば幸いです。