意味のわからない英語を「デザイン的に」書くのは、もう止めないといけない。
企業や学校で「英語が必要だ」と
言われるようになって久しいですが
最近はどんな感じなんでしょうね。
英語公用語化はどうなった?
2010年頃に大流行したのが
「英語の社内公用語化」です。
皆さん覚えてますかね。
当時はめちゃめちゃ流行ったので
英語を使ったビジネスをする会社は
導入の検討をしたことがあるところも
多いのではないかと思います。
さすがに、今さら英語を社内公用語に
するような会社はないと思いますが。
上のサイトは成功例が書かれていますが
失敗した会社も多いでしょうね。
会社内にある程度、外国人がいないと
日本語で会話しますよ、普通。
わざわざ効率が下がることしたくないし。
英語の重要性は変わらない。
でも、英語は大事。
そこに間違いはないでしょう。
下のサイトが興味深いです。
2013年と少し古いデータですが
これを見ると
上場企業の75%が
業務上何らかの英語を使っている
とあります。
中小企業を含めると
この比率は下がるんでしょうけど
まぁやっぱり
「英語はできるに越したことはない」
ということのようですな。
なんで、そこだけ英語なん?と思うこと。
でも、不可解な英語の使い方をしている
会社もよく見かけます。
ここで、ちょっとお時間をください。
あなたの会社のカタログやWEBサイトを
ちょっとだけ見てもらえませんか?
よく意味の分からないところに
英語が使われているはずです。
カタログはすべて日本語なのに
表紙だけ「Product Catalog」。
サイトは全部日本語なのに
メニュータイトルは
「About us」
「Products」
「Contact」。
会社名は純和風な日本名なのに
スローガンだけ
「~ Future」とか
「Create ~」とか
「~ Vision」。
…こんな感じじゃないですか?
これ、めっちゃダサくないですか?
英語にする意味がわからない。
日本語のままでいいです。
「商品カタログ」。
「会社概要」「商品」「お問い合わせ」。
何も問題ないよね。
特にスローガンって、日本語でも
どういう意味?何が言いたいの?
と思うものが多いというのに
それをさらに英語にして
分かりにくくする必要ないですよね。
間違ってる時もあるし。
こないだ私が見かけたもの。
コインパーキングの設備機器を
売っている会社なのですが
思いっきり
「Product: Coin-Parking」
と書いてありました。
設備とか装置を表すような
「Equipment」や「Facilities」、
「System」などの単語の抜けは
百歩譲ってよしとしましょう。
でも「Coin-Parking」はあり得ん。
一回でもググってみようという
気にはならなかったんでしょうかね。
見てるこっちが恥ずかしい。
「デザイン的にそうした」??
かく言う私も
そこまで英語は得意じゃないのです。
が、一応、長年勉強してきているので
意味不明な英文はわかります。
会社の広報物に、意味不明な英文を
入れようとしているのを見かけると
この英文見直しましょうか、とか
日本語に直しませんか、とか
提案するのですが
以前、社内デザイナーの人に
「いや、デザイン的に英語で入れてるんで」
と、半ギレで反論されたことがあります。
デザイン的ってなに?何語?
それって外国人の方が
おかしい日本語のタトゥーを
入れているのと一緒ですよね。
あるいは、通販サイトでよく見かける
怪しい日本語の説明文・画像。
こんな感じになってるんですよ。
わざとこれをやるなんて
うちのデザイングループは
斜め上をいっているなぁ
と感動して
その後は何も言えませんでした。
※後日、完成品を見ると
無事修正されていました。よかった。
グローバル企業を見習おう。
変に外国語使わなくていいんです。
それはグローバル企業の
WEBサイトを見れば明らか。
トヨタ。
ゴールドマンサックス。
日本語に上手く訳せない単語は
カタカナ表記していることが多いですが
わけのわからない英単語・英文は
一切使っていません。
世界中で商売をしている企業でも
こうなんですって。
日本国内市場をターゲットに
事業を行っている会社が
日本人がろくに読めない/書けない
そして理解できない外国語を
「デザイン的に」
使う必要なんてありません。
日本語を使いましょう。